違法な労働をさせると逮捕される??

こんばんは、ホスピタリティ弁護士の長屋です。

さて、新事務所がスタートしました。軌道に乗るまでは落ち着きませんが、自分を信じて頑張っていきたいと思います。

では、前回の続きを少しだけ・・・

前回は、ブラック企業って何?って話でした。ブラック企業に入社しないのが一番ですが、自分の会社がブラック企業だった場合にはどういう対策を取ればいいのでしょうか?

まず、会社に対してペナルティを与える方法です。これは、監督官庁に指導監督を促すことです。長時間労働や過重労働、残業代の不払いなどがある場合は法令に違反していますから、労働基準監督署に是正を求め、調査してもらうよう申告することです。

違反がひどい場合には労基法違反で刑事責任を問えるかもしれません。労基法違反は犯罪です。会社に対してペナルティを与えるには一番いい方法かもしれません。

ただ、きちんと情報や証拠を与えてあげなければ民事不介入的な対応をされてしまいます。今後のためにもきちんと情報や証拠を収集しておきましょう。

次に、あなたVS会社です。

サービス残業について残業代請求、不当解雇について解雇無効、地位確認請求、会社の処分について無効確認、損害賠償請求などが考えられます。

会社と事を構える場合は、雇用契約書、労働条件通知書、シフト表、タイムカード、就業規則、賃金規定などの資料を在籍中にできる限り収集しておきましょう(退社してからは収集が大変ですし、証拠隠滅されるおそれもあります)。また、これまでの経緯をメモに残しておくことも大切ですので、きちんと対応策を準備して望むことが肝要です。

さらに、会社の処遇が原因で病気(うつ病など)を発症した場合は、労災申請も検討されるといいと思います。